FABER

ファベルの出版

ー身近なんだけど骨太な本が読みたい・つくりたいー

PUBLISHING NEWSvol.002_2008

新刊書籍『L'office des ténèbres:最後の暗闇』のご案内

この度、弊社 ファベルは、札幌在住の写真家クリストフ・バゴノ(Christophe Bagonneau)氏の写真集『L'office des ténèbres:最後の暗闇』を刊行いたしましたのでご案内させていただきます。

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クリストフ・バゴノ氏は1967年にフランス、コニャックに生まれ、その後 2001年からは台湾と日本を舞台に活躍する写真家です。これまでに台湾、日本における個展の開催とともに、本国フランスにおいても写真集などを出版しています。

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『L'office des ténèbres:最後の暗闇』のなかで、クリストフ・バゴノ氏は、"醜い" とさえ思われる男達の"顔"を、生ける人間の "本質的な姿" として、カトリック的な宗教意識からとらえ直すことを試みています。ポートレートに登場する 「白い顔」たちは、四旬節最後の三日間におこなわれるミサ「トリデュウムパスカル」の燃え尽きた蝋燭=聖灰をモチーフにしています。また一連の肖像には、17-18世紀フランスの神父にして大学教授であったジュール・マスィオン(Jules Massillon)が、亡きルイ十四世の葬儀に際して行ったとされる弔問演説のフランス語原文が挿入されています。
私たち日本人にとっては、馴染みの薄いカトリック教会の儀式をモチーフにしたこの作品ですが、一人のフランス人写真家が見た東洋の"顔"という意味でも興味深いものがあります。この機会にご高覧いただければ幸いです。

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今後ファベルでは、インターネット時代といわれる現代においてなお、私たちの生活には欠かすことのできない "本の文化" を一層充実したものにすることをめざして、電子媒体では得ることのできない機知に富んだ本づくりに励んで行く所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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【クリストフ・バゴノ経歴】
クリストフ バゴノー(Christophe Bagonneau)
1967年フランス コニャック生まれ
2001年よりアジア在住

[エキスポジション]
2008年 : 『最後の暗闇』、門馬ギャラリー、札幌 (7月開催予定)
2007年 : 『ネピリム』、クスィアギャラリー、ウブド、バリ、インドネシア
2006年 : 『イコノスタジス』、アリアンスフランセーズギャラリー、札幌
2005年 : 『イコンノスタジス』、ウアイアンギャラリー、台北、台湾
2005年 : 『ミロフォール』、ウアイヤンギャラリー、台北、台湾
2005年 : 『公現祭』、ウアイヤンギャラリー、台北、台湾
2004年 : 『イコンノスタジス‐聖者伝』、エスリットアートセンター、台北、台湾
2004年 : 『立方体の自画像』、TIVAC、台北、台湾
2003年 : 『マンディリオン』、アリアンスフランセーズ、台北、台湾
2002年 : 『旅を読む』、フランス学院、台北、台湾

[出版]
2008年:『暗闇の暗闇』、ファベル
2005年:『祈祷論』、ドン・イノサン・ル・マッソン著、パロール・エ・スィランス、フランス
2005年:『イコンノスタジス‐聖者伝』、ラ・タンタスィオン・ド・スィランス、台湾/フランス
2004年:『クラスヌーシュキ』、AFT、台湾
2004年:『始めに言葉ありき』、リュドルフ・ド・サックス著、パロール・エ・シランス出版、フランス
2003年:『時祷書』、ラルブル、フランス
2003年:『類似の方向へ』、ドゥニ・ル・シャルトルー著、パロール・エ・スィランス、フランス
2002年:『破片のきらめき』、ラムリエ、フランス
2001年:『エクスタジの年代記』、ドニ・ル・シャルトルー著、パロール・エ・スィランス、フランス

Christophe Bagonneau ホームページ(仏文)へのリンク


写真集『L'office des ténèbres:最後の暗闇』
ISBN978-4-903798-00-4
本文 56ページ 変形版 245mm×255mm

希望小売価格 2500円(本体 2381円)
発行 株式会社ファベル

本書をご希望の方は下記メールへご注文ください。
publishing@faber.jp
送料、代引き手数料は弊社にて負担させていただきます。

また札幌紀伊国屋書店においてもお買い求めいただけます。

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